通信路符号化(3)

符号長n、情報ビットk、検査ビットm(n=k+m)のときη=k/nを符号の効率という。
訂正能力が高く効率のよい符号を見つけられるとうれしい

単一パリティ検査符号

符号語を各ビットのEx-ORを取った値が奇数もしくは偶数になるように構成する。
シンドローム*1

  • 1ビット誤りが生じた場合検出できる(0or1)
  • 2ビット誤りが生じた場合は検出できない


単一パリティ検査符号は(k+1,k)符号であり、効率はη=k/(k+1)である。

線形符号

検査ビットが情報ビットの線形式(斉一次式)で表される符号
Cj=a1x1⊕a2x2⊕…⊕akxk ai∈{0,1}

特徴
  • 2つの符号語の和は符号語

w_1H^T=0
w_2H^T=0
(w_1+w_2)H^T=0

  • 符号語の定数倍は符号語
  • 符号の最小距離は(全て0)以外の符号語の最小重み

符号語を(情報ビット)(検査ビット)の順で並べると
H=\begin{bmatrix} a_{11} & a_{12} & \cdots &a_{1k} & 1 & 0 & \cdots & 0 \\ a_{21} & a_{22} & \cdots &a_{2k} & 0 & 1 & \cdots & 0 \\ \vdots & & & & & & & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & \cdots &a_{mk} & 0 & 0 & \cdots & 1 \end{bmatrix}
というように、パリティ検査行列Hは後ろmxm領域が単位行列となる。


シンドローム計算は
Y=WH^T=EH^T

誤り位置を探すには、シンドロームがH行列の縦方向のどれに一致しているかを探すことになる。その位置が誤り。

単一誤り訂正可能⇔{∀i hi≠0 , ∀ij hi≠hj (hi+hj≠h0) }


Hのどの異なるd-1個の列を加えても全零にならないが、あるd個の列を加えると全零になる⇔符号の最小距離=d

ハミング符号

d=3(単一誤り訂正可能)な符号を作成する

*1:受信符号を検査方程式に代入した値