第4章 離散的通信路の符号化(1)

4.1 通信路のモデル

通信路の統計的性質

  • 定常:時間をずらしても統計的性質が変わらない
  • 無記憶:その時点の入力のみに出力が依存し、他の時点での入力や出力とは無関係

一般に
入力アルファベット=入力記号の集合:X={a1,a2,...,ar}
出力アルファベット=出力記号の集合:Y={b1,b2,...,bs}とすると
Y=TXとする通信路行列T(r×s行列)で定義することができる。

(注:行方向の総和は1)
どの列も0以外の要素がただ1つ含まれる(r≦s)→雑音のない通信路(情報の損失がない)
どの行も0以外の要素がただ1つ含まれる(r≧s)→確定的通信路(あるXを送ると受け取られるYが一意に決まる。全ての要素は1)

通信路線図

図にあらわしたもの。図4.1参照

4.2 各種のエントロピー

導出過程はいまいち納得できないが…
H(Y|X):あるXを送ったときにYについて残る情報量=散布度
H(X|Y):あるYを受け取ったときにXについて残る情報量=あいまいさ
というわけで、実際に通信に成功した情報量は
H(X)-H(X|Y)=R:情報伝送速度[ビット/記号]*1
教科書とはちょっと違うけど、気にしない。
時間の要素を入れたければ速さ=R/Tとすればよい(Tは1シンボル送るのにかかる時間)

通信路容量

雑音のある通信路の通信路容量
例4.6は省略
例4.7

*1:速度といいつつも単位は情報量