第1回
オペレーティングシステム(OS)とは
定義はきっちり決まっていない。
それっぽい定義岩波講座 ソフトウェア科学〈〔環境〕6〉オペレーティングシステム
- 作者: 前川守
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/09/06
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ハードウェアとしてのコンピュータをユーザにとってより用意により効率よく使用できるようにするために必須となる一連のプログラムの総称
(非常な困難を覚悟すればオペレーティングシステムなしでも動作させることは可能であるとも言える)
OSのユーザ
- エンドユーザ
- アプリケーションプログラム
広義のOSにはシステムソフトウェア・基本ソフトウェアも含まれる。
オペレーティングシステムの役割
- 1 使いにくいハードウェアを使いやすくする
- 2 コンピュータを効率的に使う
- 3 複数のユーザが資源を共同利用する
- 4 利用者に使いやすい論理的なマシンを適用する。
オペレーティングシステムが提供する機能(のインタフェース)
- ユーザインタフェース
- プログラミングインタフェース・アプリケーションプログラミングインタフェース(API)
- 通信インタフェース
オペレーティングシステムが管理する資源
OSの仕事は資源を管理することとも言える
- 使いやすいように管理する
- 効率的に使えるように管理する
ハードウェア資源の管理
- ハードウェア資源を抽象化する
- 共通の性質を抽出して、同じであるように見せる
- わかりやすい(?)例:HDの種類が違ってもHDとしての共通の性質があるので、全部を同じHDと見せる。
- ハードウェア資源を仮想化する
- ないものをあるように見せる。
- ハードウェア資源を多重化する
- 少数しかないものがたくさんあるように見える。
ハードウェア資源
- プロセッサ
- マルチタスク・マルチプロセス(多重化)
- メモリ
- 仮想記憶(仮想化)
- 2次記憶装置
- ファイルシステム(抽象化・多重化)
- ネットワーク
- ネットワークプロトコルスタック(多重化)
- ディスプレイとキーボード
- ウィンドウシステム(多重化)
ソフトウェア資源
- プロセス
- ファイル
- ソケット
オペレーティングシステムの利用形態
- バッチ処理
- 仕事が溜まったらこなす
- オンライン処理
- リアルタイムで仕事をこなす
- タイムシェアリング
- 個人使用